お墓を知る

仏教におけるお墓の始まりは、約2500年前お釈迦様が亡くなられてからのことになります。
お釈迦様ご遺骨(仏舎利)は八つの王国に分けられご遺骨を納めた容器と残った灰を礼拝し、供養するため建てられた塔(スツゥーパ=後の卒塔婆)が、お墓の始まりだといわれています。
その形状についても、お釈迦様のご遺骨を入れたビン(舎利瓶)から「印塔」「多宝塔」「無縫塔」「五輪塔」など時代と共に変化をし、江戸時代になり宇宙を表す(空・風・火・水・地)五輪塔の地の部分のみを用いて夫婦二名の法名を刻む夫婦墓が一般的な墓の形になったようです。

お墓を建てるための土地、いわゆる墓地ですが、墓地埋葬法により墓を設けるための墓地として都道府県知事の許可を受けた区域をいいます。お寺の墓地・公共墓地・公園墓地などいろいろな墓地がありますが、先祖の墓が菩提寺にある場合はその場所に建立された墓を受け継いでいくことになります。
宗教とは関係が無い公営墓地を選ぶ場合は、様々な形の墓標(墓石)が建っています。後継者がいない無縁墓が増え、墓参りができない状況になったため永代供養をお寺に依頼される方がおられますが、墓地に足を運び、心静かに手を合わせることが自分を浄化していることになると謂われています。墓地選びについては何代にもわた使用する場所ですので、慎重に検討されたほうがいいでしょう。

一般的な墓石は御影石(花崗岩)で作られたものが多いです。色・硬度・吸水性などの違いから庵治石・大島石をご指定されたり、石材店がご予算に応じてお奨めする場合があります。石の特徴や良し悪しは、業者に教えてもらい納得した上で決定されたほうがいいでしょう。
また、石に刻む文字も近年多様化し、オリジナルの墓石を作る方もいます。

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